
「僕は犬である。
名前はポチ。
16才2カ月だ…」好きな男にはどんな扱いを受けたって、平気だと思ってた。
でも、ポチとはいえ、僕は生きてる。
--生きてくことに不器用だから、心も体も傷つけずにはいられない少年たちを描いた、鬼才・小野塚カホリの初期作品集。
ボーイズ・ラブデビュー作『僕は天使ぢゃないよ。
』の他『万事快調』『嫌』『セルロイドパラダイス』などを収録。
傷だらけの愛を求め続ける少年たちの想いの行方は…?世界を震撼させた名作を是非!
映画化された漫画
「僕は犬である。
名前はポチ。
16才2カ月だ…」好きな男にはどんな扱いを受けたって、平気だと思ってた。
でも、ポチとはいえ、僕は生きてる。
--生きてくことに不器用だから、心も体も傷つけずにはいられない少年たちを描いた、鬼才・小野塚カホリの初期作品集。
ボーイズ・ラブデビュー作『僕は天使ぢゃないよ。
』の他『万事快調』『嫌』『セルロイドパラダイス』などを収録。
傷だらけの愛を求め続ける少年たちの想いの行方は…?世界を震撼させた名作を是非!
コメント
最初に読んだ衝撃と、ここから小野塚さんの世界にどっぷりでした。
[セルロイドパラダイス]の語りきらないラストがいい。
万事快調が好き。
かなりクセのある作風の作家さんなので、誰でも見て良かったと思える話ではないです。
痛かったり醜かったりする事が、本気でギリギリでそれ故に綺麗だったりします。
人間の泥臭さもBLって言うフィルターで包んでしまえば、何処か別の世界の話を見ているみたいで、素直に読めます。
』ぽちが関を呼ぶ二人称の「あなた」が心に沁み入る。
初読みの時とは印象ががらりと変わった。
ドラマCDを聴いたせいだろう。
小野塚作品、実はそんなに好きではなかった。
自己陶酔程ではないが、JUNEを読んでた時に感じていたのと類似している「これは耽美である」と言うあの「陶酔していいんだよ」感が先に来てしまって、冷静に読めなかった。
小野塚作品はそのJUNEよりもリアルさで先に行ってるよ、って感じが凄くして、どうしても吸い取り紙に水が沁み入るのとは逆で、弾く感じがしていた。
JUNEを読んでた時も、「美しいものに陶酔して何が悪い。
これは選ばれたものの楽しみである」と言いたげな作品が苦手で、JUNEを読んでいたが、この部分だけはどうしても受け入れがたかった。
順序としては逆なのだが、ドラマCDを聴いて世界観がすんなり受け入れられるようになった。
『万事快調』友達を好きになるのは切ない、切ないながらも「ピアスを入れさせる」と言う行為で徐々に懐柔していっている想いの深さがまら凄い。
『セルロイド・パラダイス』ベタだが、映画「バタフライキス」や「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドアー」が思い出されて切なくて悶える。
失って初めて「恋を知る」アツが切ない。
でも、彼は若いの、これから誰かと絶対に出会うと思えて、悲しみの先の希望が見える。
話は全て読んだことあるけれどやっぱり手元に置いておきたくなった。
この人の本の凄いところは、十年前のものなのに全く古さを感じさせないところ。
多分今新刊として出版されてもセンセーショナルで衝撃作。
この頃のBL業界が今よりもずっと小さいものだったことが悔やまれる。
相変わらず、重くてグサリとナイフで刺される感じ。
変わらない。
大して悲しい話でもないのに凄く泣きたくなる。
小野塚センセ、今どこで何をしてらっしゃるんでしょうか。