窮鼠はチーズの夢を見る

7年ぶりの再会が、まさかの関係に? 大学の後輩・今ヶ瀬(いまがせ)との再会…。
それは恭一(きょういち)の妻が彼に浮気調査を依頼したのがきっかけだった。
浮気の事実を隠す代わりに、今ヶ瀬に男同士の関係を迫られ…!
水城せとなが描く、限りなく切ないラブストーリー。
●収録作品/キッシング・グーラミー/楽園の蛇/黒猫、月を見る/黒猫の冷えた指先/鼠、袋小路で考える《―新作描きおろし―》/窮鼠はチーズの夢を見る※本作品はデジタル配信専用商品です。

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コメント

  1. user より:

    個人的BLベスト3に入る作品。

    受け(という言葉がしっくりこないBLは初めてだ)に奥さんがいたり、女性とのセックス描写もあるので苦手な人は要注意です。

    BL漫画にありがちの「愛があればそれでいいんじゃない?」って雰囲気に支配された頭で読んだので、ガーンと強い衝撃を受けました。

    ファンタジックなBLから一歩引いた、できるだけリアルに近づこうとしたBL漫画は今までにも多々読んできましたが、これに勝るものはありません。
    読むべし。

  2. user より:

     男子であり、オタク的な文化・嗜好に寄っていないってこともあり、「BL」というモノがいまいちわからないでいた。
    今回、BLの師匠に王道な作品を教えてもらったので読んでみた。

     BLとはボーイズラブ、男性の同性愛をモチーフとした小説やコミックのことをいう。
    BLといった場合の読者は、同性愛者ではなく、主に女性層をターゲットとしている。
    「やおい」と同義と思っていたが、どうやら少し違う。
    「やおい」はパロディや同性同士のエログロ、インモラルな描写などが伴い、主に同好の士を対象とした作品群であるのに対して、BLは商業的でオリジナル作品といった側面が強く出ている。
    両者に明確な区分はなく、「やおい」作品をBLという言葉で代用することも多いようだ。
    いずれも“腐女子”と呼ばれるユーザー層がターゲットで間違いないだろう。

     で、『窮鼠はチーズの夢を見る』である。
    結論から言えば、ちゃんと面白かった。
    男同士のセックスが登場するレディースコミックの作品であるが、しっかりした恋愛ドラマじゃないか。

     大伴(男)は、大学時代の後輩である今ヶ瀬(男)にある弱みを握られ、【キスまで】という条件付きでカラダを弄ばれる。
    大伴は妻のいるノンケで、今ヶ瀬はカミングアウトしていないゲイ。
    彼は大学時代から大伴のことが好きだった。
    大伴にその気はないが、妻との関係は疎遠になっており、次第に今ヶ瀬に惹かれていく。
    連作となる『俎上の鯉は二度跳ねる』で完結するのだが、性別を無視して物語を見れば、あちこちに寄り道をしながら関係を築いていく王道の恋愛ドラマである。

     とはいえ、本作はレディースコミックかつ同性愛モノだ。
    男性が読むにはなかなか骨が折れるというか、心が折れるというかw、ある程度の強い意志が必要な作品かと思う。
    本作に登場する男は少女マンガの中の“男性”で、ボーイッシュな女性と基本的に見分けがつかないぐらい、華奢でこぎれいでヒゲひとつ生えていない中性っぷりなので、なんとか耐えたw。

     女性向けのエロコミックをたくさん読んだわけじゃないが、基本的に男性向けのエロコミックとは視点が違うように感じる。
    男性向けのエロ作品は、行為による結果、反応する女性を中心に描写された一人称の視点であるのに対し、女性向けエロ作品は、行為自体の描写は俯瞰した視点で、する側とされる側の感情の描写が入り交じる傾向にあるように思う。

  3. user より:

    以前は、作品の素晴らしさは理解できたものの
    恭一のダメっぷりに、どうも魅力が半減してしまい
    ハマるまでは行かなかった本作(旧版)だった。

    しかし

    今回同時に出た『俎上の鯉は二度跳ねる』を読み終えて
    改めて新装版のこれを読んだら、たまらなく愛しい1冊に
    なっていた。
    何だこれ、何だこれ。

    このおろかで愛らしい2人の男のこれからに
    どうかたくさんの幸せの痕跡が残りますように。

    例え、いつか悲しい選択の時が来たとしても。

  4. user より:

    幻聴がきこえる読書…(先に音聴いた)。

    ほんとにうざい。
    うざいけど、なんて可愛い生き物なんだろう今ヶ瀬おまえって…!

  5. user より:

    作者のレディスコミック初挑戦ということで、主人公の大伴が粘着質なゲイ相手に初めは脅され嫌々ながらの関係が、どんどん本気になってゆくっていうのは、作者のレディコミを書くという恐怖感
    がありながら、実は興味もしっかりあるっていう作者の気持ちを投影してますな。

    「黒猫、月を見る」わかるなぁ~ 好きな相手をゲットした時になぜか襲う不安。
    その後にくる何とも言えない多幸感 ← これを人はノロケという。

    こういうのあるよなぁ~ 思いました。
    まあ。
    萌えですな。

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