詩歌川百景 映画化された漫画 2024.06.22 穏やかな山間の温泉町を揺さぶる、事件。老舗温泉旅館「あずまや」で湯守見習いとして働く青年・和樹の頼れる幼なじみ類は、冷静で優秀でお年寄りにもやさしい林田家の「最強の長男」。そんな彼をおとしめる投書が…! レビューを見る 購入・お申し込みはこちら
おまえは詩歌川の龍になろうとしたのか恋した娘が村の若者と結ばれてしまいそれでも2人の住む村を水害から守り続けたという伝説の龍に かなわぬ恋 それは冷静で優秀な最強の長男にすら涙を流させてしまうのか いろいろなことがあった夏だった おれたちの子供時代の最後の夏が終わる 年一度の詩歌川温泉郷の若者たちの物語。 ストレートに恋愛譚ではなく、親戚との確執やら、人としての成長やら、田舎温泉街の生きる道やら、昔ながらの民俗(家ごとの「火送り」と村で行う「送り火神事」との違い)やら、いろいろ重なって、尚且つほのかなユーモアもあり、面白い。 視点は和樹なのだろうけど、和樹の預かり知らぬ場面も多い。そういう意味では映画的創り方。早く是枝裕和監督で映画化の「一報」を打ってほしい。その時は10年後の浅野すず(広瀬すず)もキャスティングして欲しい。 母親が詐欺セミナーにかかっているのを「どうしてあんなインチキを信じられるのかわからない。理由を教えてほしいぐらい」と怒る類に、診療所の愛ちゃん先生は言う。 「おそらく本人にもよくわからないと思うのね。あえて言うなら、ありえない形のジグソーパズルのピースが、あらまビックリ!ぴったりはまっちゃった、みたいな感じ?それは誰にでも起こりうること。あなたにも思いもよらないジグソーパズルのピースがあるかもよ。」←こういう考え方は初めて。 でも、なんかジグソーパズルのピースがハマったみたいに納得した。危険? 関係ないけど思いついたので‥‥♪いつかは誰でも愛の謎が解けてひとりきりじゃいられなくなる♪by佐野元春「SOMEDAY」
「自覚なき悪意」をめぐるエピソード。ヒロインの涙の理由も明かされる。 ところで今回は「海街diary」からチカちゃんのご主人であある浜田さんが登場。「海街diary」を読んでる時はまったくそう思わなかったけど、類くんの冷徹な目からは「女子アルバイトに手を出したと・・」と評されるのには笑ってしまった。
子どもは大人が思う以上にいろいろな事を感じて考えている。 これは子どもだけに限らず、会社において若手に対しても感じて気づかされたことだ。 「あなたのことを思って」や「あなたのため」に騙されてはいけない。そんな言葉で相手を縛ってはいけないと考えさせられた。 妙ちゃんや莉子ちゃんが傷ついた「当事者なのに自分だけが何も知らされていなかった」は誰しもが経験があるのではないだろうか。もしくはこれから経験するかもしれないことだ。 これは相手が思いやりだったり、もしくは自分が優位に立ったりといろいろな思いがあったりだけど、思いやりで自分の身近な経験としては「病気の告知」かな。 本人が知ったら傷つくだろうから、確かに一見思いやりに見えるけど、これは私が当事者なら教えてほしい。 死に向かう覚悟や準備、そういう心づもりもさせずに死に追いやってしまうのは本当に思いやりなのだろうか。 結局は周りの態度で本人に気づかせてしまうお粗末な展開となってしまったが、もし本当のことを伝えていたら……、残された時間で何がしたかっただろうか。どんなことを伝えたかっただろうか。今でも考えさせられる。 そんなことを思い出させる一冊だった。 どんな人にも生きていれば歴史がある。その経験を考え、どう生かしていけるかが生きていく課題だ。
『海街』もよかったけど、サイドストーリーのこちらのシリーズの方がより面白く思います。 作者も年を重ねるごとに成熟されているのでしょうね。 作品の深みに反映されているように思います。 兎に角素敵な人たちが出てくるので、たくさんの人に読んでもらいたい作品です。
谷間の緑豊かな温泉町・河鹿沢。老舗旅館で湯守見習いとして働く和樹と大女将の孫娘・妙、そして幼なじみ類と剛と…小さな温泉町を舞台に描かれる群像ドラマです。 1年4ヶ月ぶりの新刊!首を長~くして待ってました。あまりにも久しぶりだったので、いろんな設定や伏線がうろ覚えで『海街diary』の最終巻から引っ張り出してきて読み直しちゃいました。うん、やっぱり吉田秋生さん、すごいなぁ~深いなぁ~しみじみ大好きです。 前半はリンダこと類がメインのお話でした。悪気のない無自覚な毒にもいろんなパターンがあるよね。倉さんもかっこいいけど、宮さんもかっこいい。信頼できるかっこいい大人に、ちゃんと自分もなれてるかしら? 最後のお話では海街のとある方が出てきて懐かしかったです。海街も最初から読み直したいなぁ。
コメント
恋した娘が村の若者と結ばれてしまい
それでも2人の住む村を
水害から守り続けたという伝説の龍に
かなわぬ恋
それは冷静で優秀な最強の長男にすら
涙を流させてしまうのか
いろいろなことがあった夏だった
おれたちの子供時代の最後の夏が終わる
年一度の詩歌川温泉郷の若者たちの物語。
ストレートに恋愛譚ではなく、親戚との確執やら、人としての成長やら、田舎温泉街の生きる道やら、昔ながらの民俗(家ごとの「火送り」と村で行う「送り火神事」との違い)やら、いろいろ重なって、尚且つほのかなユーモアもあり、面白い。
視点は和樹なのだろうけど、和樹の預かり知らぬ場面も多い。
そういう意味では映画的創り方。
早く是枝裕和監督で映画化の「一報」を打ってほしい。
その時は10年後の浅野すず(広瀬すず)もキャスティングして欲しい。
母親が詐欺セミナーにかかっているのを「どうしてあんなインチキを信じられるのかわからない。
理由を教えてほしいぐらい」と怒る類に、診療所の愛ちゃん先生は言う。
「おそらく本人にもよくわからないと思うのね。
あえて言うなら、ありえない形のジグソーパズルのピースが、あらまビックリ!
ぴったりはまっちゃった、みたいな感じ?それは誰にでも起こりうること。
あなたにも思いもよらないジグソーパズルのピースがあるかもよ。
」
←こういう考え方は初めて。
でも、なんかジグソーパズルのピースがハマったみたいに納得した。
危険?
関係ないけど思いついたので‥‥
♪いつかは誰でも愛の謎が解けて
ひとりきりじゃいられなくなる♪
by佐野元春「SOMEDAY」
ヒロインの涙の理由も明かされる。
ところで今回は「海街diary」からチカちゃんのご主人であある浜田さんが登場。
「海街diary」を読んでる時はまったくそう思わなかったけど、類くんの冷徹な目からは「女子アルバイトに手を出したと・・」と評されるのには笑ってしまった。
これは子どもだけに限らず、会社において若手に対しても感じて気づかされたことだ。
「あなたのことを思って」や「あなたのため」に騙されてはいけない。
そんな言葉で相手を縛ってはいけないと考えさせられた。
妙ちゃんや莉子ちゃんが傷ついた「当事者なのに自分だけが何も知らされていなかった」は誰しもが経験があるのではないだろうか。
もしくはこれから経験するかもしれないことだ。
これは相手が思いやりだったり、もしくは自分が優位に立ったりといろいろな思いがあったりだけど、思いやりで自分の身近な経験としては「病気の告知」かな。
本人が知ったら傷つくだろうから、確かに一見思いやりに見えるけど、これは私が当事者なら教えてほしい。
死に向かう覚悟や準備、そういう心づもりもさせずに死に追いやってしまうのは本当に思いやりなのだろうか。
結局は周りの態度で本人に気づかせてしまうお粗末な展開となってしまったが、もし本当のことを伝えていたら……、残された時間で何がしたかっただろうか。
どんなことを伝えたかっただろうか。
今でも考えさせられる。
そんなことを思い出させる一冊だった。
どんな人にも生きていれば歴史がある。
その経験を考え、どう生かしていけるかが生きていく課題だ。
作者も年を重ねるごとに成熟されているのでしょうね。
作品の深みに反映されているように思います。
兎に角素敵な人たちが出てくるので、たくさんの人に読んでもらいたい作品です。
老舗旅館で湯守見習いとして働く和樹と大女将の孫娘・妙、そして幼なじみ類と剛と…小さな温泉町を舞台に描かれる群像ドラマです。
1年4ヶ月ぶりの新刊!
首を長~くして待ってました。
あまりにも久しぶりだったので、いろんな設定や伏線がうろ覚えで『海街diary』の最終巻から引っ張り出してきて読み直しちゃいました。
うん、やっぱり吉田秋生さん、すごいなぁ~深いなぁ~しみじみ大好きです。
前半はリンダこと類がメインのお話でした。
悪気のない無自覚な毒にもいろんなパターンがあるよね。
倉さんもかっこいいけど、宮さんもかっこいい。
信頼できるかっこいい大人に、ちゃんと自分もなれてるかしら?
最後のお話では海街のとある方が出てきて懐かしかったです。
海街も最初から読み直したいなぁ。