ヘルタースケルター

ミステリアスな魅力でトップスターに上りつめた‘りりこ’。
だが、りりこには知られてはならない秘密があった。
まばゆい世界の陰で、恐るべき事件と人々の思惑が絡みあい始める――。
豪華キャストとスタッフで実写映画化。
第7回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門優秀賞&第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作品。
鬼才・岡崎京子の、世紀を越えた傑作!

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コメント

  1. user より:

    高原英理さんの『ゴシックハート』で本作について書かれていましたが、興味深い内容であったことを思い出します。
    「美貌」に囚われる女性たちと、りりこの妹であるちかこの「差異」がやはり好きです。

    しかしまぁ、こりゃあ壮絶ですわ。
    すごい話を書くよなあ。
    読後は、えも言われぬモヤモヤというか、蟠りが残ります。
    なんとも言葉にできない…。
    高原さんの解説を読み直してみることにしましょう。

    ただ、読んでいる時に一つ感じたのは、「なんか太宰の『人間失格』みたいだな」ということでした。
    なぜ、『人間失格』が出てきたのか。
    りりこは「人間失格」だとでも言うのでしょうか? 分かりません。
    けれど、不思議とこの二作は、似ているように感じるのです。
    表面を取り繕うとするところが似ていたり、作品に鏤められた鋭い言葉たちが、そう思わせたのでしょうか。
    とにかく、胸に迫る作品でした。

  2. user より:

    こうやって極端なものを通さないと見えないものってある。

    絵柄の割に洗練された漫画という感じはなくて、泥臭かったけど悪くなかった。

  3. user より:

    映画化にあたってたくさんたくさん宣伝されていたから、だいたいこんな感じのストーリーかなぁと予測はついちゃっていたけれど。

    美しさって怖いね。

    どうしてヒトは美しいものが好きなのかな・・・
    ああ怖い怖い

  4. user より:

    これは持てるものと持たざるものの話だ。

    一世を風靡するスーパーモデルりりこは全身整形の秘密を持ち、カメラの前では視聴者の理想通りの偶像を演じるが、ひとたびプライベートになれば付き人を性的に虐●し周囲に当たり散らすタチの悪い女。

    何故彼女がそうなったのかがストーリーの進行と同時に紐解かれていくのだが、美しさを失うことに終始怯え続けるりりこの劣等感の根は深い。

    美しさを失うのが怖いのは、それが偽物だとわかっているから。
    自分は賞味期限付きのパチモノだと痛いほど理解しているから。

    後半、りりこの対比となる「正統な美」を生まれ持った若いモデルが登場するのだが、彼女のセリフがまた素晴らしい。

    こずえは生まれながらにライオンであるからして、ライオンの皮を被ったキツネの気持ちがわからない。

    この物語のすごいところ、そして怖いところは、りりこ自身がいずれ視聴者に飽きられると達観しているところ。
    達観すれども受け入れられない彼女の、周囲を巻き込んだ壮絶な悪あがきが何百ページにもわたって描かれる。

    はたして私達は一年前に売れた芸能人の名前を思い出せるだろうか?
    二年前、三年前は?

    そんな思い出してさえもらえない一過性の人気のために、自己顕示欲と結び付いた自己承認欲求のモンスターとなりはて、文字通り骨も見も削るりりこ。
    この漫画の登場人物すべてが等しく愚かで、浅ましく、滑稽だ。

    SNSに顕著であるが、私たちはもはや他人の目なくして自分の存在ありえないところまで行き着いてしまったのか。

    りりこは他人見る故に我在り、こずえは我思う故に我在り。
    外と内どちらに依存するか、両者の違いは大きい。

    ベクトルの方向性を間違えば、だれもが容易にりりこのようなモンスターへ堕ちていく。

    人は足るを知らない生き物だ。
    整形は癖になるというが、痛みを感じる心を整形できないのに、皮一枚だけ整えた美に何の意味があるのか。

    ラストシーンは賛否両論だが、私は己に一番近い人たちを道連れに行き着くところまで行き着いたりりこに、開き直った清々しささえ感じた。

    悪くないラストだ。

  5. user より:

    おぞましい。

    でも気になる。

    恐ろしい。

    でも惹かれる。

    醜くて 美しくて
    悲しい。

    そして とてつもなく
    カッコいい。

    ラストは 痺れました。

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