アンダーカレント

ほんとうはすべて知っていた。
心の底流(undercurrent)が導く結末を。
夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず、途方に暮れる女。
やがて銭湯を再開した女を、目立たず語らずひっそりと支える男。
穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、出会って離れる人間の、充実感と喪失感が深く流れる。
映画一本よりなお深い、至福の漫画体験を約束します。
「今、最も読まれるべき漫画はこれだ!
すでに四季賞受賞作で確信していたその物語性と演出力に驚く。
豊田徹也は心の底流に潜む、なにかの正体を求めるように静かに語る。
」――(谷口ジロー)

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コメント

  1. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    中年になって漫画を余り読まなくなった。
    雑誌を見てもすぐに読み飛ばしてしまう。
    年のせいだと思っていたが、この本は珍しく1コマも読み飛ばさずに最後まで一気に読んだ。
    一見地味に見える絵やストーリーなのに、実はかなり考え込まれて作られているのだろうか。
    でもサラっと読める。
    そして読みたい時に、すぐに読みたい所へ戻って読める漫画の特性を生かした話になっている。
    最後まで読み終わって、また最初から読んだ。
  2. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    この人の作品は映画を観てるようだという評価がされているが、その要因として

    「内容が小説っぽいこと」
    「細い線で綿密な描写」

    この二点が挙げられると思う。
    まぁ細かいことは置いといても、温かさを感じてノスタルジアを覚えさせられるところが僕がこの人の作品を好きな1番の理由かな?

  3. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    まいった。
    人の底流。
    ほんとうのあなたの心の奥底に流れているものは、誰かに伝えていますか。

    これは傑作。

  4. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    ”人をわかる”というのはどういうことなのか。

    他者に理解される部分というのは氷山の一角に過ぎなくて,それが噴出し初めて露わになるものであるということ。

    わりとハードボイルド?で、日常とはかけはなれたようなな事件ばかりがおこるストーリーで,いやそこまでしなくてもー!
    と展開につっこんだりしましたが。

    結局他人を完全に理解するのは無理なのだけれど,それであっても人と人の中で生きていくっていうことを考えた本。

  5. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    アンダーカレント。
    底流。

    ヴィレッジヴァンガードのPOPで「絶対読むべき」とあったので読んでみた。

    旦那さんが突然失踪した銭湯の奥さんの話。

    そこはかとなく漂う喪失感。
    やり場のない悲しみ。

    そういう空気感の描画が秀逸。

    「映画一本よりなお深い、至福の漫画体験を約束します。

    とは上手い褒め方だな~。

    確かに、映画のシーンが頭に浮かぶよう。

    なんか、村上春樹の「ノルウェイの森」を思い出してしまった。

    いや、ぜんぜんストーリーは違うんですけどね。
    喪失感がちょっと似てるかな、と。

    1冊完結で、1時間ちょいで読めてしまいます。

    しっとりした静かな雨の日にでも、この儚さを感じてみてください。

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