アンダーカレント

ほんとうはすべて知っていた。
心の底流(undercurrent)が導く結末を。
夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず、途方に暮れる女。
やがて銭湯を再開した女を、目立たず語らずひっそりと支える男。
穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、出会って離れる人間の、充実感と喪失感が深く流れる。
映画一本よりなお深い、至福の漫画体験を約束します。
「今、最も読まれるべき漫画はこれだ!
すでに四季賞受賞作で確信していたその物語性と演出力に驚く。
豊田徹也は心の底流に潜む、なにかの正体を求めるように静かに語る。
」――(谷口ジロー)

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コメント

  1. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    アンダーカレント。
    底流。

    ヴィレッジヴァンガードのPOPで「絶対読むべき」とあったので読んでみた。

    旦那さんが突然失踪した銭湯の奥さんの話。

    そこはかとなく漂う喪失感。
    やり場のない悲しみ。

    そういう空気感の描画が秀逸。

    「映画一本よりなお深い、至福の漫画体験を約束します。

    とは上手い褒め方だな~。

    確かに、映画のシーンが頭に浮かぶよう。

    なんか、村上春樹の「ノルウェイの森」を思い出してしまった。

    いや、ぜんぜんストーリーは違うんですけどね。
    喪失感がちょっと似てるかな、と。

    1冊完結で、1時間ちょいで読めてしまいます。

    しっとりした静かな雨の日にでも、この儚さを感じてみてください。

  2. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    1冊完結。
    上手くまとまってます。

    夫が蒸発してしまった主人公が銭湯経営を再開することから始まる話。

  3. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    物語に大切なものは何かと聞かれたら、その一つに「リズム」と答えたい。
    著者の作品は初めて読んだけれど、回想や風景の差し込み方は映画的であり、細やかに演出されたリズムに乗って物語に没頭することができた。

    大切なものの喪失=不在が、アンダーカレントの姿を明らかにする。
    痛いほど分かる。
    再会の場面で語られた悟の言葉は、かなえの苦悩や不安と比べると掴みどころがなく呆気ない。
    現実もそのようなものかしれない…だからこそ、完璧に理解することは難しくても、相手を分かりたいというその気持ちが尊いのかもしれない。

  4. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    「人をわかるってどういうことですか?」

    心の中の中は誰にもわからんよね。

    相手のことを”知ってる”のと“わかる”っていうのは、必ずしもイコールではないな、と。

    心臓ぎゅうぅってなりました。

    映画みたいなマンガ。

  5. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    静かで、ともすれば盛り上がりに欠ける作品だけど、どこまでも映画的で、繊細な描写で、タイトルやイメージのとおりにじわじわと水に沈められて行くように胸に迫ってくる読後感。

    人間ドラマ。
    本当にそのまま人間ドラマ。
    自分と他者を理解することとは?常にその問題を投げかけてくる。

    淡々と進むしキャラクターの感情も希薄だけど、繊細な描写や構図でぐいぐい引きこまれて、些細な描写の中からも色んな意味を汲み取ろうと自然に見入ってしまう魅力があった。

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