三文未来の家庭訪問

新しいSF漫画の描き手として、アフタヌーン四季大賞受賞と同時に熱い注目を集めてきた庄司創の短編集。
遺伝子デザインが施された人類が暮らす社会を扱ったデビュー作『三文未来の家庭訪問』、宇宙人が用意した「人生完結センター」におけるヒューマンドラマ『辺獄にて』、古代生物をモチーフに信仰と社会を問う『パンサラッサ連れ行く』を収録。
練り込まれたストーリーとセンスオブワンダーが、心をたまらなく刺激する!

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コメント

  1. user より:

    ずっしりとしてグレー.なのに,1つあるいはいくつかの明るさが必ず用意してあってどこか安心する.グレーは(黒ではない)迷いに迷って明るさを信じようと色を薄めていく.みたいな感覚のある話だった.
  2. user より:

     朝日新聞の書評で興味を持って購入。
    3つの短編を読み終わる毎に「すごい!
    」と叫んでいました。

     ジェンダー研究者としては表題作も見事ですが、ここは教員養成の研究者として、他の人がほとんどふれていない最後のおまけまんがについて。

     たった4ページに「お見事!
    」と言っていいほどのエッセンスを入れ、しかもディティール(小学校の名前は教員養成関係者には非常に笑える)にこだわり、それでいてさいごはちゃんとおまけらしく笑いで終わる、という、ある意味まんががとして正統な姿も保っていて、非常に感心させられました。

     ディティールがよくできているだけに、小学校だから「美術じゃなくて図工」「生徒ではなくて児童」とつっこんでしまいたくなりますが、そこまで専門用語をフィクションに求めるのは酷というものでしょう。

     ヒロインの問いを正面から受け止めることができる教師を育てたい...でもそれはそれでヒロインのような個性を伸ばせなくなってしまうか?...いやいや、思春期だからそこまで心配しなくても...などといろいろ考えさせられました。

     ヒロインの問いは日本の近代学校が抱える矛盾を鋭く突いており、それを見ている主人公の感情吐露に共感する私は、まさにそばで同級生が叫んでいるとおり、「やっぱりおかしい」やつなのかもしれません。

  3. user より:

    著者デビュー作を含むSF&ファンタジー漫画。

    奇妙な表題に惹かれつつ、
    なんとなく読んでみたら好みに合わないかもしれないという
    悪い予感を抱きつつ、ともかく借りてみた。

    体調に異変を来して生死の境をさまよう間に、
    心の奥の蟠りをSF設定の中で見つめ直す男の話,

    近未来(?)の家族問題に切り込んだ表題作,

    古生代の生物を擬人化して、その興亡を描いた作品――

    の、全3編。

    着想が見事で楽しめたが、
    やっぱり肝心のモノクロ画が今イチ好みのタイプじゃなかったので
    申し訳ないけど減点して☆3つ。

  4. user より:

    表紙が70年代SF少女漫画っぽかったので、最初は買おうかどうか迷ったが、実際にはタッチはかなりコントロールできている。
    ストーリーよりも、ル・グィンやティプトリーJr.を彷彿とさせる、世界設定の作り込みに注目させられるし、それが読みどころ。
    しかし、ストーリーやキャラクターにみられる、時にはラブコメ的な情感をベースにした展開は日本のマンガならではの味かもしれない。
  5. user より:

    まさにアフタヌーン四季賞作家って感じ。
    市川春子好きは好きだと思う。
    どれもSFっぽくて哲学的で宗教的。
    表題作が1番良かった。
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