三文未来の家庭訪問

新しいSF漫画の描き手として、アフタヌーン四季大賞受賞と同時に熱い注目を集めてきた庄司創の短編集。
遺伝子デザインが施された人類が暮らす社会を扱ったデビュー作『三文未来の家庭訪問』、宇宙人が用意した「人生完結センター」におけるヒューマンドラマ『辺獄にて』、古代生物をモチーフに信仰と社会を問う『パンサラッサ連れ行く』を収録。
練り込まれたストーリーとセンスオブワンダーが、心をたまらなく刺激する!

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コメント

  1. user より:

    著者デビュー作を含むSF&ファンタジー漫画。

    奇妙な表題に惹かれつつ、
    なんとなく読んでみたら好みに合わないかもしれないという
    悪い予感を抱きつつ、ともかく借りてみた。

    体調に異変を来して生死の境をさまよう間に、
    心の奥の蟠りをSF設定の中で見つめ直す男の話,

    近未来(?)の家族問題に切り込んだ表題作,

    古生代の生物を擬人化して、その興亡を描いた作品――

    の、全3編。

    着想が見事で楽しめたが、
    やっぱり肝心のモノクロ画が今イチ好みのタイプじゃなかったので
    申し訳ないけど減点して☆3つ。

  2. user より:

    アフタヌーン四季賞から注目していた稀有なSF作家の登場。
    特に表題の「三文未来の家庭訪問」が一番。
    高額納税者を育てることでサラリーが増える公務員という設定は、これからの未来にありえそう。
    藤子F不二雄に似た、わかりやすい絵と硬派なSFを探しているならイチオシです。
    巻末おまけ4ページのシベさんの日常マンガもうれしい。
    「辺獄にて」での現実的な地獄の描写も興味深い。
    電子書籍でも出たと知っていたらそちらを検討したのに。
    新刊の電子書籍化情報ってほんと探しづらいです。

    噂によると三文未来に出てくる彼方建設らしき、遠い世界のユートピアをGoogle元社員が公海上の浮島に建設しているとか。
    完成が気になります。

  3. user より:

    洗練されていないが、魅力的で安心感を与える作風。

    情報量が多く、絵で説明できていないところがあるのが少し残念だが、惹きこまれるストーリ展開で、他の作品も読んでみたいと思わせる。

  4. user より:

    まさにアフタヌーン四季賞作家って感じ。
    市川春子好きは好きだと思う。
    どれもSFっぽくて哲学的で宗教的。
    表題作が1番良かった。
  5. user より:

    良質なSFというものは、現実世界では気付かない幸せを、隠された矛盾を、声にならない嘆きを鮮やかに描き出す。
    千年に引き延ばされた死の瞬間に愛を見つけ、女性化した男子の健気な恋に男性社会の限界を感じ、絶滅必至の古代生物の生き様に無慈悲な神の御手を想う。

    SF好きなら必読の短編集です。

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