夕凪の街 桜の国

昭和30年、ヒロシマを舞台に一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。
最もか弱き市井の人たちにとって戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか。
こうの史代が描く渾身の問題作。

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コメント

  1. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    本当に起こった悲劇を悲劇的ではなく、
    柔らかく表現されていて凄いと思いました。
    著者の絵の力に救われます。
  2. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    大学のとある講義で取り上げられてから、気になっていた作品。

    同じように被爆して、命を落とす人がいる一方で、なぜ自分は生き残る側の人間になったのか…と考え出したら、きっと苦しかったろうなと思います。
    それでも、そこに意味はあったんだと思いたいし、見つけることができたら、少しは救われたような気持ちになれるのかもしれないなと思いました。
    想像することしかできないけれど。

    京ちゃんや七波と凪生のような、被爆二世・三世も、偏見とか、色々と闘うモノが多くて大変なんだろうなと思います。
    これは今の福島の人たちにとっても、共感するところがあるかもしれませんね。

    遠い昔の悲劇のように思えていたけど、それでも本来は、広島と長崎、そして福島のある日本に住むすべての人が背負い、考え続けるべき問題なのかもしれないです。

    それにしても、この方の作品はどうしてこう、心に沁みるんでしょう…。

    作品全体もそうですが、あとがき(102頁~)もじっくり読み込むと、自分の考えが見えてくる気がします。

  3. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    原爆の投下を通して、戦争の影が音も立てずにそっと日常生活に入ってくる様を見た。
    声も発しなければノックもしない訪問者の気配を感じながら、これは何が起きているのだろうと、読んでいる最中も読み終わった後もずっと考えていた。

    反戦を声高に叫ぶより、平和の尊さを吹聴してまわるより、政治性やイデオロギーを漂白して、戦争のもつ暗い影を何気ない日常のとなりにそっと位置づける。

    多くの人々から支持を得るのはこういう理由だと思った。

  4. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    原爆投下の話、戦争の話というとどうしても彼岸の話として捉えやすい。
    例えば火垂るの墓は感動的だが、あれを今の自分と絡めて捉えることが果たしてできるのかということ。

    この漫画は投下から10年後、50年後、それでも尚続く原爆というスティグマを、今このときから地続きの地平線で描くことに意義があるように思った。
    全体を総括すれば、どこにでもある恋愛、家族の物語なのだが、そこにさらりと原爆が陰を落とし、登場人物たちを縛りつける。
    この描写にはどきりとする。

    もはや戦後ではない。
    だが我々は、永遠の戦後を生きている。

  5. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    どう足掻いたってわたしには広島の血が流れている。
    このことを悲観的に捉えたことは一切ないけどそう見る人だっているよなー。
    重くも軽くも受け止めてわたしは生きてる、ちゃんと生きてるよ
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