アンダーカレント

ほんとうはすべて知っていた。
心の底流(undercurrent)が導く結末を。
夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず、途方に暮れる女。
やがて銭湯を再開した女を、目立たず語らずひっそりと支える男。
穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、出会って離れる人間の、充実感と喪失感が深く流れる。
映画一本よりなお深い、至福の漫画体験を約束します。
「今、最も読まれるべき漫画はこれだ!
すでに四季賞受賞作で確信していたその物語性と演出力に驚く。
豊田徹也は心の底流に潜む、なにかの正体を求めるように静かに語る。
」――(谷口ジロー)

レビューを見る

購入・お申し込みはこちら

コメント

  1. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    青い表紙に惹かれて購入。

    旦那が失踪する話。
    「人をわかるってどういうことですか?」っていうところが好き。
    確かに他人のことなんて実は何にも分かんないのかも。

    最初らへんで奥さんが湯船に落ちるところが好き。
    水中からと水上からの絵が素敵。

  2. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    質の高い表現方法もさることながら、作者が30代半ばまでサラリーマンやってたというのも驚き。
  3. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    纏める為に仕方のなかったことなのかもしれないけれど。
    失踪した夫の登場で一気に冷めてしまった。
  4. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    音、が聞こえる。

    風鈴のすずやかな音色は涼をもたらし、
    かまの中の薪はパチパチと火の粉をとばしながら、はぜている。

    タイルを磨くブラシの音は心地よいリズムをうみ、
    ページをめくるごとにそれらの音は耳に心地よく響く。

    そう、だからこそ
    音が失われてしまった瞬間、
    訪れる静けさはひと際目を引く。

    失われた音を、その原因を探ろうと、わたしは目を凝らす。

    信じられない程の哀しみが、痛みが、裏切りが、
    彼女から彼女の生活から音を奪ってしまったことに愕然とする。

    あまりの完成度の高さに驚き
    作品の余韻に身を委ねたまま、
    わたしは静かに本を閉じる。

  5. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    傑作。
    二人の人間の会話模様を描かせたら天下一品である。
    二人のあいだの緊張、沈黙、終焉…その間合いの深みの素晴らしいこと。
    物語作家の漫画家。
    映画に仕立てるのは難しいだろうが、できればいいなと思う。
    谷口ジローが帯推薦文を寄せているように、谷口ファンも愛する味わいだろう。
    谷口より人間関係を描くのは巧いのでは。
タイトルとURLをコピーしました