アンダーカレント

ほんとうはすべて知っていた。
心の底流(undercurrent)が導く結末を。
夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず、途方に暮れる女。
やがて銭湯を再開した女を、目立たず語らずひっそりと支える男。
穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、出会って離れる人間の、充実感と喪失感が深く流れる。
映画一本よりなお深い、至福の漫画体験を約束します。
「今、最も読まれるべき漫画はこれだ!
すでに四季賞受賞作で確信していたその物語性と演出力に驚く。
豊田徹也は心の底流に潜む、なにかの正体を求めるように静かに語る。
」――(谷口ジロー)

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コメント

  1. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

     銭湯を継いだ一人娘に婿入りした同級生だった男は、ある日理由もなく失踪した。
    友人の紹介で夫の捜索を頼んだ私立探偵と、住み込みで銭湯に雇われたポーカーフェースの謎の男。
    静かに緩やかに氷解していく隠されていた事実。
    嘘つき女と嘘つき男。

     この人は本当にただの漫画家なんだろうか? かつて漫画は映画であると本に書いた手塚治虫の教授を久しぶりに思い出した。
    まるで良くできたドラマを1本観終えたような感動が静かに心を揺らす名篇だ。

     気まぐれに手にした「珈琲時間」があまりにも面白かったのでずっと探していた豊田徹也の長編は、やっぱりただの漫画とは思えないほど完成された上質の物語だった。
    道化探偵の山崎がここでも活躍している。
    ただもう素晴らしいとしか言いようがない。

  2. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    女性らしい外見じゃない女性でちょっとびっくり。
    だけどぐんぐん惹きこまれる。
    登場人物が皆良い味出していて、人と人とのつながりを今一度確かめたくなる漫画。
  3. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    “人を理解するということ”
    ただ長く一緒にいるから、たくさん話をしたから、家族だから、、それでも「わかる」ということにはならないんだな…
    哲学的であり、様々な感情を抱かせる作品
  4. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    突然失踪してしまった優しい夫。
    何も分かっていなかった自分。
    そして過去の傷との対面。
    ほのぼのした情景の中にチクチクと骨が刺さっている感じ。
    ミステリー要素も漂いつつ静かにでも確実に時が流れていく。
    ラストは賛否分かれるところだけど、あえて私は白黒つけず読者にゆだねる結末でもありだったのではないかな?と思う。
    そういう雰囲気でも許される作品であったと思う。
  5. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    「あのね さっきからずっとお話聞いてて思ったんだけど、なんかこう見えてこないんですよ。
    あなたのご主人悟さんのパーソナリティーみたいなものがさ。
    人当たりがいい、面倒見がいい、責任感がある。
    そんなのはその人がその人たりえてるモノとはなんの関係もないですよ。
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