
『きょうの猫村さん』のほしよりこ作。
「豚だって豚なりにしっかり生きたはずだし」泣くもよし、笑うもまたよし。
ほしワールドをたっぷりと!
■主な登場人物■『たろちゃん』:たろちゃん(四歳)、お父さん、お母さん、タケオ、おやっさん、アサヒ電気さん他『僕とポーク』:イサオ、ブーちゃん(豚)、養豚場の主人、両親、哲夫、原田りえ(テニス風サークル)、佐倉夕子(同)他『文豪の苦悩…・』:Vネック(小説家)、ジェリー(画家)、ちいママ、榊原雄山先生(芸術家)、トンちゃん(相撲部屋)、モンちゃん(同)他『鳥』:鳥たち


コメント
(「鳥」は2ページもの。
)
どれもが良質のショートフィルムを見ている様な味わい。
アハハ、と声をあげて笑うほどではないけれど、クスっと笑えて、少しだけ泣けて、あったかい気持ちになれる。
えんぴつで描かれた様なラフな線が、そうした「ほっこり感」をかもし出すのに一役買っている。
「きょうの猫村さん」の中で、劇中劇として結構なページを割いて描かれた刑事もののドラマが好きだった人なら、この作品もきっと好きになれるはず。
この人は絵も独特だけれど、お話の筋を考えるのが本当にうまい。
というか「あーあるある、こんなドラマ!
」という気持ちになる。
短編集。
うわさで聞いていた通り、シュール。
下手ウマな絵が何とも言えない…。
あげようと考えますが、母親に、「送るまでで腐ってしまうから、無理よ」と諭されるものの、
それなら、ブタに残飯をあげて、成長させて、その豚肉ごと世界の貧しい子供達に分けて
あげればいいのではないかと考え、近くの養豚場のブタに残飯をあげ始めます。
でもやっぱり情がうつり、大きくなったブタを殺して豚肉になどできません・・・・
一見ほのぼの系な作画から繰りだされる、少しシュールでブラックな展開が
いい味だしてます。
かつ、あくまでも、うっすらと、生とはなんぞや?ということを考えさせてくれる作品です。
表題作には考えさせられる。
動物を「可愛がる」ことと「食べる」こと…。
ただ、豚とポークの話の内容はなかなか味のあるものだったと思う。
その他の話は…シュールすぎて、好みではなかったかなと感じました。
最後の鳥は、妙に気になりましたが。
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